現在利用されている旧システム「法務省オンライン申請システム」(不動産登記、商業・法人登記等のオンラインによる申請)が、新システム「登記・供託オンライン申請システム」に変わり、平成23年2月14日(月)からの運用開始が予定されています。
このシステム変更により、オンライン申請・登記手続が、より便利になることが期待されています。
そして、平成22年11月上旬から12月中旬にかけて、「登記・供託オンライン申請システム等の利用者説明会」が全国9か所で行われます。
東京では、先日の平成22年12月13日(月)に開催され、私も参加してきました。
説明会では、以下のような説明がありました。
・ドットネットフレームワークとJAVAの併存は可能であり、新システムと旧システムの併存は可能。
新システム導入後も、同じパソコン上で、電子公証・電子定款認証について旧システムの利用が可能。
・Windowsの64ビット版については不具合発生を確認済で、検証中。運用開始時に非対応となることは確定済。
・ドットネットフレームワークは3.0か3.5が必須。
4ではダメ。3.0、3.5と4の併存は可能。
・IE以外のブラウザである、firefoxへの正式対応の予定はない。動作確認をする予定はある。
・複数のパソコンで同じデータフォルダを共同利用する場合、一つのパソコンがアクセス中だと、他のパソコンではソフト自体が起動できない。
電子公証については新システムの運用開始が遅れ、平成23年度中の新システム運用開始が予定されていますが、同一パソコン上で新旧システム両方を使うことはできそうです。会社設立登記で余計な時間がかかってお客様にご迷惑をおかけすることはなさそうです。
ブラウザについては、firefox以外は名前すら説明に出ませんでしたので、実質的にはIE8専用ということになりそうです。
複数のパソコンで同時起動できないという制限は、SQLiteというデータベース管理システムの制限によるものだそうです。一応の代替案も説明がありましたが、現在よりも不便になってしまう可能性がありそうです。
・・・と書いてきましたが、何を言っているのかよく分からない部分もありますし、依頼者様(ひいては一般国民)にはあまり関係のない話と感じられるかもしれません。説明会では、このような内容を理解できることが前提となっているようでしたので、一利用者は場違いだったようです。(本当に必要であったのに定員オーバーで参加できなかった方、申し訳ありません。)
しかし、オンライン申請システムや登記手続が便利になれば、その分多くの方にメリットがあると思います。私もその点を肝に銘じ、新システムの利便性等を皆様に少しでも還元できるようにもっと前向きに考えようと、改めて思った次第です。
前原事務所 | 東京都中野区中野の司法書士・土地家屋調査士・行政書士
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