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2012年2月の記事

2012年2月10日 (金)

電子申請ツールを経由せずに変更後のPINで電子署名

昨日の記事について同職から問い合わせがありました。

・電子申請ツールを使用しないで電子署名する場合、PINコードは最初のものを使用する(変更後のPINコードを使用するには、電子申請ツール経由で電子署名する)
・電子申請ツールを使用しないと、取り込まれた電子証明書 C:\Shiho-Shoshi\Gidtool\Cert にはアクセスできない
と書いたのですが、一部追記・訂正いたします。

「ICカードで署名」する場合、ダウンロードツールで変更後のPINで電子署名できます。
また、以下のような設定で、「ファイルで署名」する場合も、変更後のPINで電子署名できます。

Windows XP proの場合
1.エクスプローラーで、ツール→フォルダオプション→表示を開き、簡易ファイルの共有を使用する(推奨)のチェックをはずす
2.C:\Shiho-Shoshi\Gidtool\cert フォルダを右クリックして、プロパティを開く
3.セキュリティを開き、詳細設定をクリックする
4.所有者を開く
5.名前の中の、Administratorかユーザーをクリックする
6.サブコンテナとオブジェクトの所有者を置き換えのチェックをつける
7.OK、はい、をクリックする

詳細は、マイクロソフトサポート http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;308421 もご覧下さい。

これで、C:\Shiho-Shoshi\Gidtool\cert フォルダや取り込まれた電子証明書にアクセスできるようになり、そのコピー・移動もできるようになります。また、電子証明書の更新日時も確認できますので、ダウンロードツールでPIN変更をした日時が確認できます。
そして、電子申請ツールを経由しなくても、「ファイルで署名」する場合も、変更後のPINで電子署名できます。

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2012年2月 9日 (木)

ファイル形式の新しい司法書士電子証明書

司法書士向けの話題で恐縮です。
今般、司法書士用の電子証明書が変更となり、新たにファイル形式の電子証明書が発行されることになりました。
そして、そのファイル形式の電子証明書を利用するためのツールも配布されました。

先日、私も、新たな電子証明書の発行を受けましたので、それを利用しようとしたところ
・利用のためのツールがインストールできない
・インストールできたが、動作が重い
・インストールできたが、おかしな挙動が発生
・インストールできたが、署名ができない
・署名できるようになったが、他のICカードの電子証明書で署名できない
等に悩まされました。
問い合わせをしようにも、ヘルプデスクはずっと話し中で電話がつながりませんでした。(2月8日からは問合せ受付体制の強化がされたようです)
そこで、いろいろな情報を調べ試行錯誤してみたところ、おかげさまで、解決方法がみつかりました。現在は普通に新電子証明書ファイルで電子署名ができており、各種申請も無事に完了しています。ツールのことを除けば、電子証明書がファイルになったことで便利になり、ひいてはお客様の利益にもつながるものと思います。

ただ、同じような症状やもっと悪い症状が出た司法書士もいるらしいことが分かりました。
そこで、参考までに、自分用のメモ・まとめの意味も含め、私の現状などを書いておきたいと思います。情報を公開して下さった方々にお礼申し上げます。
なお、現在、WindowsXPと7の32ビット版で、申請用総合ソフトを使用しています。

●電子証明書ダウンロードツール・電子申請ツール

・電子証明書ダウンロードツール経由で電子証明書をダウンロードするために、一度はインターネット接続できるPCに電子証明書ダウンロードツールをインストールしなくてはならない
・電子証明書のダウンロード先はUSBメモリでなくてもダウンロードできる(デスクトップ等)
・ダウンロード先のUSBメモリ・フォルダ等に他のファイル等があってもダウンロードできるし、他の既存ファイル等に影響を与えない
・電子証明書を保存した後で、どこにでもコピーできる(デスクトップ・他のPC等)
・1つのPCの中の別の場所に、1人の電子証明書を複数コピーして保存できる
・電子証明書ダウンロードツールをダウンロードのためだけに最初の1回だけ使えば、その後電子申請ツールは使用しなくても電子署名は可能(公式には不可能とされています)
・電子申請ツールを使用しないで電子署名が可能であれば、電子申請ツールが原因で起こる事象にかかわらなくて済みます
・電子申請ツールを使用しないで電子署名した申請も無事完了しました(不動産・商業・公証)
・電子申請ツールを使用しないで電子署名する場合、PINコードは最初のものを使用する(変更後のPINコードを使用するには、電子申請ツール経由で電子署名する) →設定をすれば変更後のPINコードで電子申請ツールを使用しないで電子署名可能です(2/10訂正)
・電子申請ツールを使用しない運用を行うのであれば、バージョンアップも不要
・電子申請ツールを使用しないと、取り込まれた電子証明書 C:\Shiho-Shoshi\Gidtool\Cert にはアクセスできない →設定をすればアクセス可能です(2/10訂正)

●「ファイルで署名」する場合

・申請用総合ソフトを通常どおり起動・操作し、署名するときに「ファイルで署名」を選択し、コピーした電子証明書を選択し、最初のPINコードを入力すれば、電子署名できる

・PIN変更後の電子証明書を選択すれば(アクセスすれば)、変更後のPINコードで電子署名できる(2/10追記)

●「ICカードで署名」する場合

・\ShinseiyoSogoSoft\icswitch\files フォルダ内に default.dat.secom-gid01 があれば、「ICカードで署名」できる
・\ShinseiyoSogoSoft\icswitch\files フォルダ内に default.dat.secom-gid01 を作成するには、ICカードライブラリを登録する
・ICカードライブラリを登録するためには、C:\Program Files\Common Files\e-gov_app\load_path フォルダ内に何もない(フォルダはあるが中には何もない・default.datもない)状態で、電子証明書ダウンロードツールをインストールする
・C:\Program Files\Common Files\e-gov_app\load_path フォルダ内に既にdefault.datがある状態で電子証明書ダウンロードツールをインストールすると、default.datは上書きされず新電子証明書を「ICカードで署名」で利用するための設定ができない
・電子証明書ダウンロードツールをインストールする前に、申請用総合ソフトに他の電子証明書を登録しておかないと、新電子証明書でしか署名できなくなる(例えば、旧ICカードや土地家屋調査士電子証明書で署名できなくなりますが、以下のとおり解決は可能です)
・他の電子証明書を登録した後に、C:\Program Files\Common Files\e-gov_app\load_path フォルダ内のdefault.datを削除してから、ダウンロードツールをインストール・ICカードライブラリを登録すると、新電子証明書ファイル(及び他の電子証明書)により「ICカードで署名」できる

以上です。
当方全くの素人のため、間違い等があるかもしれません。環境等によって異なる場合もあるかと思います。また、公式発表と異なる内容もあります。セキュリティにもご留意下さい。

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